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楽しめる街とマンション投資【プロが教える不動産投資コラム】

一般的に住居を選ぶ際には、駅に近いとか、生活利便性が豊かと、そのような基準で選ぶ方も多いかと思いますが、最近では居住エリアの身近なところに、生活をエンジョイできる街がとても増えてきたなと感じがします。

例えば横浜市の桜木町では都市型ロープウエイが開業しました。読者の方の中にはご存じないと思いますが、昔渋谷の街中にもひばり号という空中ケーブルカーが走っていました。

東京では高層マンションの多く立ち並ぶ有明では温浴施設やミニチュア博物館ができて、とても楽しい街並みとなっています。都心においては現在東京駅前で開発中のビルの中には本物の牛がいる牧場もあります。

総武線の「水道橋」駅周辺には昔から「東京ドームシティ」がありますが、ここは三井不動産が新たな楽しい街づくりに着手しています。

これからの住宅選びは環境、利便性プラス「楽しめる街」に脚光が浴びてくるかと思います。 今回は今注目を集めている街、今後発展が期待できる街などを見てみましょう。

都心の一体開発が進む「日本橋」は「江戸」のイメージ

日本橋は徳川家康が江戸幕府を制定した際に、五街道を整備し、その中心となったのが「日本橋」です。つまり当時日本の物流の中心エリアだった訳です。

金を扱う「金座」の辺りに日本銀行の本店も建設されるなど、金融の中心ともなっています。

肝心の橋の「日本橋」ですが、1964年の東京五輪開催の際に首都高速道路が建設され(1963年開通)、日本橋の上は高層道路となってしましました。

しかし今後は上空の道路を地下化する計画が進んでおり2040年完成の予定です。

日本橋川周辺は国家戦略特区の都市再生プロジェクトとして多くの再開発計画があります。

現在も「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業」でヒルトンホテルの入る52階建てのビルが計画されています。

しかし今後は周辺一帯の「日本橋再生計画」が進む事で、日本橋のイメージも大きく変わり、「江戸」をキーワードとした様々な施設なども建設される予定です。

2005年には日本橋室町で、三越や三井グループの基となった江戸時代の「越後屋呉服店」の外観が再現され、注目を集めました。

日本橋エリアは地域一体となり急速に開発が進んでいます。日本橋仲通りでは提灯に囲まれた通り日本の伝統を感じる事ができます。

老舗のデパートに加えて、新しく建設されたビル内に商業施設が多く開業し、ショッピングスポットしても女性に人気が高い街となっています。

今は上空が高速道路に遮られ圧迫感を感じますが、今後は大空・水辺のある新しい観光名所となる可能性があります。 こうした開発により周辺だけではなく、「銀座線」「東西線」や「都営浅草線」など多くの沿線上のエリアの住宅需要にも影響が出る可能性があります。

湾岸エリアの「新浦安」は未来的なリゾートタウン

東京湾の湾岸エリアに当たる「新浦安」はちょっと変わった風景のある街です。

このエリアは埋め立てにより新たに造成された土地である事から、地域一体的な開発が行われており、異国情緒のあふれるリゾート風の街並みである事が特長です。

JR京葉線の「新浦安」駅は「東京」駅からわずか16分という立地で、都心に近いながらこういった街がある事は非常に興味深いです。

このエリアは大型テーマパークも近くにあり、リゾート型高級ホテルも多く開業している事も特長です。また湾岸エリアには大型の臨海公園や、大型の温泉施設などもあり1日楽しめるエリアとなっています。 こうした街の誕生により、その周辺エリアや沿線もイメージアップし、住宅地としての人気も高まると考えられます。

大規模な再開発の進む「みなとみらい」地区

みなとみらいエリアは、横浜市が開発を続ける大規模なビジネス・商業エリアです。

1989年の横浜博覧会開催以降、開発も本格化しており、ランドマークタワーや観覧車は横浜のシンボルともなっています。「ワールドポーターズ」「赤レンガ倉庫」などに加えて、近年も多くの商業施設が開業しています。ライブなどの行われる「KT Zepp Yokohama」 や「ぴあアリーナ」が2020年に開業しています。

現在も開発が進行中であり、多くの企業の誘致が行われており、就業人口も大きく増加すると見られています。2021年には神奈川大学みなとみらいキャンパスも開業し、学生の人口も増加すると見られています。

桜木町駅前からはロープウエイ「エア・キャビン」が2021年4月に開業し、コロナ禍の中でも話題を集めています。 横浜と東京を結ぶ路線は多くあり、例えば「京浜東北線」「湘南新宿ライン(東海道線)」「東急東横線」などを始め多くの路線の住宅需要や人気などにも大きく影響がでる可能性もあります。

街の楽しみ方はそれぞれあります

以上のような大規模再開発で街が大きく変わるエリアがある一方、それぞれの街にもそれぞれの楽しみ方があると言えます。

映画が好きな方には、都心には大きなスクリーンを備えた映画館は多いですが、周辺部には「シネマコンプレックス」のある街も増えてきました。

また「豊島園」は小さい街ながら大きなシネコンがある事が特長です。さらに「としまえん」は建て替えられハリーポッターのテーマパークである『ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 -メイキング・オブ ハリー・ポッター』が2023年に開業予定です。

さらに防災拠点としての整備も計画されています。 また郊外型ならではの大型のシネコンも次々と開業しています。

街や沿線エリアの特性も良く理解してエリアを選ぶ

女性でショッピングが好きな方などには、渋谷・代官山などのある東急東横線も人気が高い路線です。温浴・エステなどもその駅ならではのお店もあるかと思います。三軒茶屋は「日本一美容院が多い街」とテレビで放映していた記憶もあります。

また健康に関心のある方、スポーツに関心のある方、音楽に関心のある方など、様々ですが、その街の特色と住みたい方の志向が合うようになれば、長く住める街となる可能もあります。 マンション経営の立地を選択する際には交通利便性だけでなく、こうした街の特色・文化なども理解し、よりエリア特性を把握する事も重要となってきます。

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