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新時代のマネーリテラシー 森井先生と「税」を学ぼう#1 【給与明細編】

【72channelのオリジナル番組「新時代のマネーリテラシー」シリーズ】 今回は、私たちの生活に深く関わる『税』について様々な角度から解説します!!

記念すべき第1回目は・・・「給与明細編」です。 番組で丁寧に解説をいただくゲストは・・・公認会計士・税理士、そしてファイナンシャルプランナーとして活動され、現在では人気テレビ番組でのコメンテーターなどでも活躍されている「森井じゅん」先生をゲスト講師に、私たちの生活に深く関わる「税」について、様々な角度から学んでいただけます。

知っているようで知らなかった「日本にはどのくらい税金の種類があるのか?」「給与明細の中で社会保険料の見方は?」「副業や投資で得た利益にはどんな課税がされるのか?」といった疑問を解説!『税』に関する”気づき”がこの番組を通して見えてきます。

交通費が高いと、社会保険が高くなる可能性がある。

会社に勤める私たちが、毎月必ず手にする給与明細。この中身をじっくりと見て、項目をしっかり理解している人は意外に少ないのではないでしょうか。項目の中には、大きく「支給」と「控除」の2項目が書かれていますが、まずはここをしっかりと見てほしいと森井先生は言います。

「支給のトータルから控除のトータルを引いたものが、私たちの口座に振り込まれるのが差引支給額、いわゆる手取りです。では、何が控除されているのか。大きく分けると2つ。健康保険、介護保険、厚生年金、雇用保険の社会保険料と、源泉所得税、住民税の税金です。」

給与明細をよく見てみると、通勤手当は非課税の対象になっています。実際、課税対象になるのは基本給であり通勤手当は非課税となりますが、社会保険料の算出に対しては実は影響があるとのこと。

「通勤手当は所得税はかかりませんが、社会保険は通勤手当を含んだ分の所得によってレンジが変わってきます。たとえば基本給が300,000円で交通費がない人と同じ給与で交通費が15,000円の人では、社会保険料を算出する等級が変わってしまいます。チリも積もればというように年間で見たら大きな金額になってくるので、気をつけて見てほしいポイントです。」

実際に基本給300,000円(通勤手当なし)の人と、基本給300,000円+通勤手当15,000円で計315,000円の人とでは、算出すると1,830円分毎月の社会保険料の差が出てきます。

何気なく全額支給だからともらっていた通勤手当は、全額定期代に消えていくのに社会保険料の金額に影響があるんですね。これは、どこに住むのかを考える一つの指標にもなりかねないことだと感じます。

給与から天引きされる「健康保険」は高い?

コロナでリモートが増えたことも理由の一つとなり、今どきは給与明細を紙ではなくデータ渡しになっているケースが増えている中で、改めてじっくり給与明細を見る機会が減りがちです。また、見たところで何が書いてあるかもわからないから、何気なくそのままもらいっぱなしになっている人も多いでしょう。そんな現状に森井先生は警笛を鳴らします。

「そもそも、今の日本の問題は給与が上がらないことです。毎月控除後に支給されるお金が増えなければ、使うことができないので経済は上がっていきませんよね。社会保険料は上がり続け、手取りも減ってしまう。さらに消費税もあがって、企業では人件費も下がっている。これでは給与は増えず、経済が潤っていくわけがないんです。この状況を打開していくためには、たとえば消費税を廃止するとか、社会保険料を減免していくなど、なにか手を打っていかなければ変わりません。」

確かに、私たちにとって給与が少ないことの問題は、使えるお金がそもそも少ないということにあります。それでもお金を使わなければ社会は回っていかない。であれば、使えるお金を増やす=社会保険や税金を理解して、支出を減らすことも給与を増やすことと同等に必要なことなのですね。

「単純に300,000円の給与に対して50,000円近くも社会保険料がかかる状況ですから、この金額が大きいことを心に留めておいてほしいですね。控除を一緒くたに『税金』と捉えず、所得税ばかりに注目していていいのかなと、ぜひ考えてみてください。」

さらに、社会保険料に対して森井先生の話は続きます。

戻ってくるお金が明らかになっていない保険に加入しますか。

私たちが保険と聞いてイメージするのは、なにかがあったときの備えとして加入するもの、もしくは投資として月々積立をしていつか返ってくるものとして加入を決める金融商品ですが、森井先生はここに切り込みます。

「社会保険って、保険と考えるとちょっとおかしいんですよね。たとえば保険に入るときには、こういう条件で毎月いくら保険料がかかって、最終的にはいくら支払われるという規約があります。それをわかっているから、加入するわけですよね。物価がこう変わったら、支払いが変わります、などの条件も明示されています。社会保険に関しては、たとえば年金の算出はブラックボックスになっています。」

確かに毎月払っている社会保険の中の厚生年金は、最終的にいつ、いくら年金として戻ってくるのかを考えず、知らずしらずのうちに天引きされています。これは完全に思考停止しているなと実感します・・・。

「純粋な保険と考えるんだったら、投資とリターンが明確になっているはずです。今の制度では任意ではなく強制ですが、いくら戻ってくるかがわからない。その不信感が国民みんなの懐疑心に繋がっているんだろうなと思います。」

確かに、毎月国に収めているお金が300,000円のうちの50,000円だと思うと、シンプルに高いなと感じてしまう気持ちはあると思います。しかもそれが、どのように運用されて、どのように自分に返ってくるかがわからないけれど、強制だから払う。その仕組みに疑問を抱くことすらしなければ、なにも変わっていかないですよね。

税金を収めないと国の事業は回らないのか。

それでも私たちが払っている税金。これまでは国の事業に使うために必要なお金なのだ考えていましたが、その点に関しても解釈の仕方として森井先生は一石を投じます。

「国が何かの事業を行う時は税金をかき集めてやっていると考えられているかもしれませんが、ここが誤解があるところだと思っています。国は通貨を発行できますよね。そのお金を流して経済を回して、それを税金という形で吸い上げて、事業として使うべきところに使ってみんなのところに広めているのが実際の流れに近い形なのです。」

話が少し難しい内容に差し掛かってきたので、理解をしながら考えていきたいところですが、前提として理解すべきは『税金を集めないとお金がないから国の事業はできない』のではなく『国はそもそもお金を自分で発行できる』体制にあるということですね。

「たとえば子どもの頃に肩たたき券を書いたことありませんか?あれなら何枚書いてもいいじゃないですか。発行できるとはそういう事です。何かを国のレベルで考えたときに、税金を集めないと事業ができないということはないんです。」

そう言われると、税金を高くしてたくさん集めないと国が運営していけないという考え方がそもそも間違っているという認識になるということでしょうか。これは税金に対する私たちの考え方を180°変えるようなお話ですね。

今回の動画はここで終わりですが、これはもっと先の話を聞いて、理解しなければいけない内容です。次回以降の動画でどんどん税金や社会保険に関して学べるはずなので、期待して待ちましょう!

森井じゅん プロフィール

公認会計士/税理士/ファイナンシャルプランナー。
高校中退後に、大検取得・留学・出産を経て一念発起。シングルマザーとして子育てをしながら公認会計士資格を取得。
現在、森井会計事務所代表として税理士業務、企業コンサル・監査を務める傍ら、お金にまつわる執筆や子育て論などのTVコメンテーターとしても活躍中。

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