かまいたち山内は不動産を3棟所有する“新・マネー芸人”? 芸能人から学ぶ財テクと分散投資のすゝめ
芸人としてテレビで引っ張りだこのお笑いコンビ・かまいたちの山内 健司さんが、不動産投資で成功を収めていることが注目されています。先輩芸人であるトミーズ雅さんに「コンビで年収5億円は絶対にある」と予測されている山内さんですが、その資産の大半を不動産投資に注ぎ込んでいるとのウワサも。
芸能界の浮き沈みを経験しつつ、安定した資産形成を目指すために選んだと思われる不動産投資。本記事では、山内さんの具体的な取り組みやその他の芸能人の不動産投資実績、投資の基本原則までを解説します。
マンション3棟保有も入居者探しに苦戦?
6月30日に放送された日本テレビ「一茂vsかまいたち 真実は一つじゃない」に出演した際、山内さんは自身の貯金額が「300万円」であることを告白。レギュラー番組を17本抱えているにも関わらず、貯金額の少なさで共演者を唖然とさせていたのも束の間、相方の濱家さんに「マンションは?」と聞かれると「3つ」と回答しました。
不動産投資を行う際のリスクヘッジとして、流動性の高いキャッシュなどの資産を確保しておくことが定説ではありますが、山内さんはキャッシュをあまり持たずに不動産投資に注ぎ込んでいる模様。番組内では「入居者が決まらない…」と不動産投資家としての悩みを吐露していました。
ところが別の番組では、山内さん自身はお酒を飲まないにもかかわらず、今後値上がりすると予想されるワインを買い溜めたり、ヴィンテージTシャツを収集したりといった別の投資法も暴露。倹約家として知られるサバンナの八木さんは、山内さんのことを「金融リテラシーが高い芸人のトップ」と称賛しています。
先日の番組内では入居者探しに苦戦している様子を漂わせていた山内さんですが、実際のところはどうなのでしょうか。
週刊誌「FLASH」の調査によると、親族を役員にした個人会社を通じて所有している3棟の物件のうち1つ目は、芸能人や経営者も多く暮らしている都内の高級マンション。現在は山内さん自身のご自宅として利用しており、1億円以上ものローンを組んで購入したのだそうです。
2つ目は、古巣・大阪にある3000万円超のタワーマンションの一室。
そして3つ目は、昨年横浜に購入したという約1億3000万円のアパートです。可愛らしい配色が目を引くヨーロピアン調の物件で、家賃は約7万5000円の1K。同エリアの家賃相場7万円に比べてやや割高ではあるものの、現地ではかなり人気が高い様子。駅までのアクセスがよく、商店街が近くにあることもありほぼ満室で、入居者の約7割は女性が占めていると言われています。
地元の不動産業者によると、満室が続けばアパート投資としては理想的な収益が見込めるのだそう。家賃収入は毎月90万円の想定で、管理費(約5%)を差し引いても7~8%ほどの利回りであると考えられます。
山内さんは社交的で、芸能界以外の交友関係も広いタイプ。付き合いのある経営者たちに勧められて不動産投資を始めたのでは?と囁かれています。総額3億円ほどのローンを抱えているものの、人気芸人かつチャンネル登録者数220万人超のYouTuberとして桁違いの収入があることを考えると難なく返済できるでしょう。
このまま“攻めの投資”を続けていれば、より多くの資産を築けるかもしれません。学生時代は両親や消費者金融から借金をするほどギャンブルにハマった経験があるなど“山っ気”がある山内さんの今後の投資成果がどうなるか注目していきたいところです。
不動産に投資する芸能人は多い
山内さん以外にも、不動産に投資している芸人は少なくありません。
例えば、以前かまいたちの番組「ぜにいたち」にて山内さんの「マンションを一棟買いしたい」という夢を叶える企画に“不動産経営の先輩”として出演したコウメ太夫さんには、芸人としてだけでなく不動産投資家としての顔も。
ブレイク時に稼いだお金を散財せずに貯金していた小梅さんは、活動が落ち着いてきた2008年頃に3000万円を頭金にして2階建てのアパートを約5000万円で購入しました。満室であれば、ローンの返済と管理費を差し引いても手元に毎月25〜26万円ほど残るのだとか。さらに、購入当時から地価が上昇し、2022年のテレビ番組出演時には「資産価値は推定8000万円」と紹介されています。
「マネー芸人」の異名を持つキャイーンの天野ひろゆきさんは、20代の頃から不動産をはじめとする数々の投資で成功しており、別名「芸人界の不動産王」。もともとは自宅用として購入したマンションが手狭になり、新たな居住用マンションを購入した際には売却ではなく賃貸を選択。気づけば大家業をスタートすることになり、現在は都内のマンションの数部屋を所有しています。毎月安定した家賃収入を得ており、不動産関連のメディア出演も多いです。
他にも、TIMのレッド吉田さんは不動産投資を始めて12年で3棟を所有、ご長寿お笑い番組「笑点」の“山田くん”としておなじみの山田たかおさんは所有していたマンション2棟を評価額の3.46倍で売却、劇団ひとりさんはマンション経営をしていることを番組で明かすなど、不動産投資で成功を収めている芸人のエピソードは探せばたくさん出てきます。
以前配信した記事「【後編】一流K-POPアーティストの収入は?不動産投資や株式など多様化する稼ぎ方を紹介」にて、韓国スターの間でも不動産への投資が盛んであることをお伝えしました。浮き沈みの激しい芸能界においては、収入の多い時期に将来を見据えて物件を購入し、堅実に投資を始める人が多いようです。
とはいえ、どのような投資であってもリスクは付きもの。投資の世界には「卵はひとつのカゴに盛るな」という格言があります。不動産だけでなく株式や債券、仮想通貨など複数の商品を組み合わせて資産を分散し、運用に伴うリスクを下げることが大切。山内さんをはじめとする芸能人の成功例は投資のモデルケースのひとつとして参考にしつつも、分散の重要性を忘れずに長期的かつ安定的な資産運用を目指しましょう。