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中央線のイメージ

中央線沿線の再開発が加速、不動産投資で今注目すべき理由

中央線沿線は今、大規模な再開発が加速しているエリアです。中野・荻窪・吉祥寺・三鷹・武蔵小金井・西国分寺・立川と、新宿から西へ向かう沿線には、タワーマンション建設や駅前再開発計画が相次いでいます。不動産投資において、こうした再開発の進行度合いはエリアの資産性を左右する重要な判断材料です。本記事では、中央線沿線の各駅の再開発動向と、不動産投資の視点から見た沿線選びのポイントを整理します。

「中央」というエリアが持つブランドイメージとは?

「中央」というワードにはどのようなイメージがあるでしょうか。野球に例えると守備位置における「センター」、様々な施設・建物においても「防災センター」、またアドレスにおいても「中央区」など、まさに「中心的存在」というイメージが色濃くなります。

全国に中央区はいくつあるでしょうか。正解は東京を含めて11ヵ所あります。中央区は行政・ビジネス・商業施設の集積度、昼間人口・夜間人口の集積度、いずれもハイレベルのエリアとなっています。

中央線とはどんな路線?全国の「中央線」との違いも解説

では全国に中央線はいくつあるでしょうか。これは意外に少なく東京のJR中央線(中央本線)の他、大阪のOsaka Metro中央線の二つだそうです。名古屋にも中央線がありますが、これは中央本線に含まれます。

東京の中央線は東京駅を始発として高尾まで運行されています。まさに山手線を横断し西へ伸びる都内有数の人気路線となっています。東京駅から新宿の間は超高級マンションが多く建設され、一般庶民から見れば高嶺の花となっています。大手財閥系不動産会社を中心に再開発が加速し極めて資産性の高いエリアと言えます。

新宿から高尾へ向かう間の駅・エリアは様々な表情を併せ持ち、とても興味をそそられる沿線と言えます。お茶の水駅から三鷹の間は総武線も並行して運行していますので沿線の事故による遅延が発生した際にも便利となります。

中央線沿線、不動産投資で注目すべき駅はどこ?

中央線の駅のうち、山手線の外側となる新宿より西側のエリアについてみて行きたいと思います。スペースの都合上で全ての駅について述べることはできませんので、発展性や人気、注目度の観点からいくつかのエリアをピックアップしてみます。

(1)様変わりした中野駅エリア周辺

筆者の事務所のある中野周辺は大きく変わってきています。

元々中野駅周辺には中野セントラルパークにキリンビールの本社、栗田工業など大手の企業が移転し、周辺には帝京平成大学、明治大学、早稲田大学のキャンパスが入りブランド力が増してきた経緯があります。

その後も駅南口側には「住友不動産中野駅前ビル」が2024年に開業し、また北口側にはタワーマンション「パークシティ中野」が2025年に竣工しました。

さらに駅ビルである「アトレ中野」が2026年12月9日に開業予定です。新たに改札口や駅前の歩行デッキも建設されています。

線路沿いの囲町西地区にもタワーマンション「グランドシティタワー中野」が建設中で2029年完成予定です。タワーマンションが建設される事により、今後も街の活性化につながると考えられます。

中野の魅力としてはもちろん再開発が挙げられますが、中野ブロードウェイなどのサブカルチャーや、1本路地を入ると昔ながらの飲食店が多く連なり依然下町情緒にあふれている点なども挙げられます。

(2)始発も利用できる荻窪

荻窪駅はもともと丸ノ内線の始発駅でもある事から人気があります。中央線でも駅が高架でなく、昔の雰囲気のある街です。元々荻窪エリアは昔は富裕層が利用する別荘地でもありました。現在でも国の登録有形文化財に指定されているレトロな「旅館西郊」なども残っています。

北口駅前では新たな再開発が始動します。

「(仮称)杉並区上荻1丁目計画」として木造の建物27棟を撤去し、新たに高層複合ビルが建設される計画です。建設用地は「荻窪北口駅前通り商店街」や「アサヒ通り」などの商店街があったエリアです。古くからの店が少なくなりますが、駅前が新たに変わっていく光景を見るのも楽しみです。

(3)圧倒的な知名度と人気を誇る吉祥寺

吉祥寺は昔から住みたい街としても人気の街です。京王井の頭線も利用でき渋谷にもアクセスしやすい立地です。駅周辺は商業施設や商店街が広がり、また駅南側には広大な「井の頭公園」があり平日でも多くの人が訪れています。

北口には商店街「吉祥寺サンロード」やパルコ、東急百貨店、コピス吉祥寺など多くの大型商業施設もあります。

南口駅前から井の頭公園にかけてのエリアは「吉祥寺パークエリア」としてまちづくりが進められています。南口駅前は商業エリアですが道が狭く、バスや歩行者で混雑しています。駅前では「吉祥寺南口駅前地区再開発」が進行しており、南口駅前に商業施設、公共公益施設、共同住宅等の建設や駅前交通広場の整備などが予定されています。

吉祥寺駅南口交通広場の整備イメージ図

参照:武蔵野市「吉祥寺駅南口交通環境基本方針 概要版」

(4)総武線、東西線も利用できる三鷹駅

三鷹は総武線及び東西線(直通)の始発駅であり、中央特快も新宿から中野の次に停車する駅です。吉祥寺に比べて商業施設などは少ないですが、その分落ち着いた住環境となっています。

駅周辺では、再開発として「三鷹駅南口中央通り東地区再開発」「国立天文台周辺のまちづくり」などが予定されていましたが、昨今の経済状況から見直しとなっています。中野などと同様に、物価上昇が再開発の進行に影響を与えているようです。

しかしながら今後計画が軌道に乗れば三鷹駅周辺も大きく変わっていくと考えられます。

三鷹駅南口中央通り東地区再開発のエリア

参照:三鷹市「三鷹駅南口中央通り東地区再開発

(5)緑も多い住環境の武蔵小金井

武蔵小金井は「ムサコ」の愛称で呼ばれています。他にも武蔵小杉や武蔵小山もムサコと呼ばれています。つまりムサコは東京に3つある訳です。

武蔵小金井は都心から少し離れていますので、緑の多い良好な住環境と、新宿まで約30分と交通利便性が両立するエリアです。武蔵小金井からの始発電車もあります。

武蔵小金井駅北側の駅前エリアでは「武蔵小金井駅北口前東地区再開発」が進行しています。地上33階のタワーマンションや4階建ての商業施設が建設され2030年に完成の予定です。駅の反対側にもタワーマンション「プラウドタワー武蔵小金井」と「プラウドタワー武蔵小金井クロス」があり、駅周辺のタワーマンションが増えています。

筆者は昔武蔵小金井に住んだ経験があります。当時は鉄道の高架化もなされておらず、まさに開かずの踏切状態でした。それが今や昔では考えられない程、街が進化し、さらに進化を遂げているという事で妙に嬉しい気持ちになります。

武蔵小金井駅北口前東地区再開発の位置とイメージ図

 

参照:東京都報道発表資料2025年6月19日「武蔵小金井駅北口駅前東地区市街地再開発組合の設立を認可します」計画概要

(6)新しい駅である西国分寺

西国分寺駅は東京~高尾間では最も新しく昭和48年に開業しました。その後「西国分寺駅周辺整備基本構想」が策定され南口側は駅前広場や道路等の整備や商業施設、いずみホール等の施設整備が行われました。

北口側においては基盤整備などがあまり進んでいない状況であり、令和2年に「西国分寺駅北口周辺まちづくり計画」が決定しました。今後は駅前エリア及び駅前へのアクセス道路の整備を行い、その後まちづくりを広げる予定です。

中央線と武蔵野線が利用できる駅であり、今後も発展が続くと考えられます。

西国分寺駅北口周辺整備のエリア

参照:国分寺市「西国分寺駅北口周辺整備」

(7)西の鉄道交通の拠点、立川

立川は中央特快の停車駅であり、JR青梅線との分岐となる駅です。

駅近くには「国営昭和記念公園」があり、防災の拠点ともなっています。

立川髙島屋S.C.などの商業施設やオフィス、ホテル、映画館などがある「ファーレ立川」が1994年に開業し、さらに商業施設「GREEN SPRINGS(グリーンスプリングス)」が2020年に開業、立飛エリアには「ららぽーと」「コモンズ立川立飛」が開業するなど、周辺も含めて広域で発展が続いています。ファーレ立川には、「THE NEXTT HOTEL」が2027年に開業予定です。

西の交通の要所である立川は不動産の需要も多く地価も上昇傾向にあります。

住宅需要の波はさらに周辺にも波及してく可能性もあります。

中央線に接続する路線も不動産投資で注目すべき理由

中央線には接続する路線も多くあります。中央線沿線の駅近のマンションは価格も上昇していますので、こうした接続線にも注目が集まっています。

但し吉祥寺の京王井の頭線は渋谷と吉祥寺を結ぶ路線で、中央線と同様高い人気があります。中央線の駅から離れた場所よりも、こうした支線の駅近を選ぶ方が利便性が高い場合もあります。こうしたエリアにも注目してみるのも、投資マンションの立地を考える一つの選択肢と言えます

中央線に接続する路線(中野~立川間)

路線
中野東京メトロ東西線
荻窪東京メトロ丸の内線
吉祥寺京王井の頭線
武蔵境西武多摩川線
国分寺西武国分寺線西武多摩川線
西国分寺武蔵野線
立川JR南武線多摩都市モノレール

参考リンク:

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沿線ごとの再開発動向を掴んだら、次はデータで裏付けを確認してみませんか。

執筆:野中 清志(のなか きよし)
住宅コンサルタント|株式会社オフィス野中 代表取締役

マンションデベロッパーでの実務経験を経て、2003年に株式会社オフィス野中を設立。特定の企業に属さない第三者的な立場から、首都圏・関西をはじめ全国各地でマンション購入に関する講演・コンサルティングを行う。
居住用マンションから不動産投資(資産運用)向けセミナーまで、年間100本近い講演をこなす「マンション選びの第一人者」。膨大な供給データと開発現場への深い知見に基づいた、先見性の高い解説に定評がある。

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